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在宅での「おいしい」を支える in兵庫県立がんセンター
クリオ訪問看護リハビリステーションの井芹です。
兵庫県立がんセンターにてクリオ訪問看護ステーション管理者の笠間が在宅での「おいしい」を支えるをテーマにお話をしてきました。
食事支援とは何か考えたことはありますでしょうか?
私は食事支援=食べる支援と考えていました。食べる支援とは飲み込みにくくなった方に対して飲み込みやすい姿勢を提案したり、食べやすい食形態を提案したり、そのような「食べることへの支援」に意識がいきがちです。一方で、どれほど飲み込みやすい手段を知っていたとしても、最終的には年齢を重ねていく中で、食べることが困難となる場面が必ず訪れます。そのような時に私たちに何ができるのか?について考えさせられる内容でした。
笠間が最後に話した
『食べることだけが食事支援ではない。ご家族の「食べさせたい想い」に寄り添いながら、食事を通してだからこそ得られる時間や場面、心に残る思い出等を含めた「美味しい一口」を支援していく事『その人』の、その人を『支える人』の「心に残る食事」を支援していく事』
この「美味しい一口」を形にするには食物を飲み込めるかどうかと言うことではなく、食事を通して得られる場面や時間、会話それらも全てが食事支援に含まれる。飲み込めなくなったとしても、その場面、その時間を作り出す支援を諦めるなと言った心にどしっとくる内容でした。いつまでもその方の可能性を見つけ続けるそんなステーションでありたいと強く思いました。