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初心忘れようがありません。
クリオ訪問看護・リハビリステーション井芹です。
先日のきゃんばーすイベントの発表内容について書いてみようと思います。
その前に、、、、今川のイベント報告のブログ記事見ていただけましたでしょうか?イベントの報告を書くように言ったのに8割ボートの話ばかりやないですか。
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思い返せば今川の面接をしたのは1年ほど前になります。今川の第一印象は好青年。その好青年と約30分の面接で話した内容の8割がボートの話だったのを思い出しました。とんでもない奴です。「ボート選手になりたい」という今川に「もし内定後ボート選手になれたらクリオどないするんですか?」と聞いたら、真っ直ぐな目をして「辞めさせていただきます」とはっきりと言いました。就職の面接で、まだ働いてもない、もっと言えばまだ内定ももらっていない職場に対して「辞めさせていただきます」と言葉にしたのは彼くらいです。しかも真っ直ぐな目をして。とんでもない奴です。
ただ、このとんでもない奴には強い志がありました。それも半端じゃないパワーを持った志です。そして彼は嘘をつきませんでした。そこにクリオで働く覚悟を感じました。
志とは様々な困難にぶち当たりながら迷いながらどんどん太く強くなっていくものなのだと思います。そんな志の根っこには必ず熱く燃え上がるような心があります。それがきっと初心と呼ばれるものです。志が強くなる過程で迷った時に道を正してくれるものが初心であると思います。初心忘れるべからずという言葉がありますが、志を持った人間は「初心忘れようがありません」です。ボートであれ、なんであれ志のある人間とは本当に強いものです。
気づけば話は大きくぶれて今川へのラブレターのような内容になってしまいましたが、きゃんばーすイベントでは「人を支える上で大切なこととは何か」について1症例を振り返りながら考える時間にしました。
私は「人の役に立つ仕事がしたい」その一心でこの業界に飛び込んできました。この業界で働く大半の方が同じような志を持ってこの道を選んだのではないかと思います。学生時代を振り返るとほぼ毎日のように友達の住むボロアパートに集まっては、「患者様のために」と目をキラキラさせながら将来の目標を語り合っていました。資格取得後、臨床経験のない私はただただ目の前の患者様の言葉を汲み取ることに専念しました臨床経験を重ねる中で様々な知識、技術を身につけました。しかし、ふと気づけばその狭い知識、経験の中で物事を解釈したり、患者様の言葉や行動をその知識や技術に無理矢理当てはめて考えてしまったりする自分に気づきました。大切なことは知識、技術を身に付けることはもちろんですが、それと同時にそれらを一旦ゼロにする力です。それらを一旦ゼロにして真っさらな頭と心でその「人」をみるということがまず大切なんだと思います。その人を見て初めて知識、技術が本当の意味で生きてきます。決して知識、経験が一人歩きしてはいけません。そこに「その人」があるかどうか、それが大切だと思います。