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在宅での看取り 〜御家族に伝えたい言葉〜
クリオ訪問看護リハビリステーションの笠間です。
当ステーションでは月平均6件以上の在宅での看取りがあります。
御本人と御家族とのお別れの時間を大切に考え
その方の人生観、価値観、想い、心によりそえるようスタッフ全員が心がけています。
その中で御本人が御家族に伝えたい想い言葉にふれる場面が多々あります。
感謝の言葉であったり、家族への想いであったり、託したい願いであったり、、、。
その方が旅立たれた後グリーフケアでその言葉を御家族にお伝えする事も私達の役割だと思います。
奥様を在宅で看取られたTさんへ
「妻にとって何が良かったのか、、、?」
「本当にこれで良かったのか、、、?」
何事においても決定に迷いがあった御主人に奥様の残された想いをグリーフケアでお伝えしました。
『主人との出会いは16歳。その頃から付き合いが始まりました。
結婚まで考えていましたが、事情があり別れる事になりました。
その後私は別の男性と結婚し子供が生まれました。
そして離婚。心も生活もどん底に落ちていた時に再び主人と再会しました。
子供の事も含め全てを受け入れてくれた主人と再婚。
その時主人のお母さんは私との結婚に反対する事なく子供も一緒に育てれば良い、、、。
と言ってくれました。
今の私達があるのは主人と主人のお母さんのおかげです。
主人には本当に感謝しています。倖せです。』
〜奥様より〜
奥様は御主人との物語を看護師ひとりひとりに話されていました。
それは奥様が私達の心を介して御主人に伝えたかった想いだと思います。
この想い、言葉を御主人、娘様にお伝えしました。
「家で最期をむかえて本当によかった。」
とお二人の安堵の表情が心に残りました。
在宅での看取りを御家族が決定された時、御家族が担う精神的、身体的負担は大きくなります。
その御家族の支援も私達の大きな役割だと考えています。
〜らしさによりそいらしくを支える〜
御家族の心の中に御本人の笑顔、想いが生き続けるよう、、、
そんな看護でありたいと考えます。
またその方の人生の一コマに私達が関わらせていただいた事を感謝いたします。
在宅での最期を支えられた御家族に敬意を示すと共に
チームの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
在宅医…おひさまネットワークやまぐちクリニック:荒隆紀先生、スタッフの皆様
ケアマネージャー…クリオケアプランニング
本当にありがとうございました。
〜今日春を見つけましたよ、、、〜