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パーキンソン病のリハビリテーション
こんにちわ、クリオ訪問看護リハビリステーションの今川です。
先日「パーキンソン病のリハビリテーション」というテーマで話をさせて頂く機会があったので
その時の内容の一部を報告させて頂きます。
今回話をした内容は「転倒」に着目し、実際に訪問している方に許可をいただき、
動画で現場の様子をお伝えしました。
リハビリ介入前と口頭指示直後、介入数ヶ月の変化に「おっ!!」と驚かれている場面もあり、
パーキンソン病患者に対してのリハビリの必要性を伝えることができたかなと感じています。
パーキンソン病の方の転倒確率は1 ヶ月で約67.7%(在宅療養の一般高齢者は1年間で20%)と非常に高く、
転倒が原因で要介護状態になる確率は全要介護者の11.8%を占めると言われています。
要するにパーキンソン病患者はすごく転びやすく、それが原因で寝たきりになりやすいということです。
私たちはパーキンソン病の進行を止める事は出来ませんが、
転倒が原因での状態の悪化は防ぐことができます!!!
「リハビリテーションにより、転倒を防止」することは実際のデータでも出ており、
実際の現場でも証明されています。
実際弊社で訪問している方も介入当初、多い日で日に5回転倒されていた方が
1ヶ月リハビリを継続することにより、転倒は0になり、現在も安全に在宅生活を送られています。
その方に対してはストレッチや筋力トレーニング、姿勢調整などはもちろん
転倒場所、転倒の状況を徹底的に把握し、なぜそこで転倒が起きているのかを追求し、
その原因を1つ1つ改善するということを続けました。
実際にパーキンソン病の方の特徴ではありますが、転倒場所や状況、時間に偏りがあることが多いです。
またそれに加え環境の調整を同時に行いました。
パーキンソン病患者にとって環境設定は重要なポイントであり、環境設定1つで歩行状態は一変します。
十分な歩行スペースの確保、導線の整備もリハビリの1つです!
少しリハビリ内容まで書かせていただきましたが、
私たちはより早期の状態からリハビリテーションを導入するということを勧めています。
先ほども伝えましたが、私たちには防ぐことができる転倒があるのです!!
パーキンソン病患者、またはその方に関わる方に
パーキンソン病患者のリハビリの重要性、リハビリに出来ることを理解していただけるよう
これからも伝えていけたらと思います!