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効果的な自主トレーニングのコツ
クリオ訪問看護リハビリテーション井芹です。
今回は効果的な自主トレーニングのコツについて少し書かせていただきます。
健康を維持するためには運動することが大切であることはみなさまご存知だとは思います。ただなかなか継続して運動行うことって難しいのではないでしょうか?
現在7ヶ所で月に100名以上の地域住民の方々の介護予防に関する集団運動指導、個別運動指導等を実施しておりますが、参加者の方々のタイプを大きく分けると大きく2つのタイプに分かれます。
①すでに運動習慣がある方
②全く運動習慣のない方
今回は①のすでに運動習慣のある方にとって効果的な自主トレーニングのコツについて書かせていただきます。
①のタイプの方の自主トレーニングのコツは次の2つのことが大切です
1.運動は出来るだけシンプルに(運動の断捨離)
2.現在習慣的に行なっている運動→以前習慣的に行なっていた運動→新しい運動(習慣的に続蹴られる運動内容)
運動の断捨離を
最近必ずと言って良いほど1日1回はテレビや雑誌などで健康に関する情報に目にすることが増えました。膝の痛い人にはこのような体操が良いとか、このようなサプリメントを使うと楽になりますとか情報が溢れかえっている状況です。
その影響からか①のタイプの方は様々な運動を取り入れ過ぎている傾向があります。
聞き取りをしていても1日の中で自主トレーニングに充てる時間は多い方でも1時間程度です。この限られた時間を有効活用するためには現在行なっている運動内容がご自身の体の状態にに合った運動であるかどうかが非常に重要になってきます。
例えば1日20分の運動習慣がある方であれば、狙うべき身体部位は一つだけに絞るべきです。
一般的な高齢者の身体状況の変化(今回は筋肉について記載します)としてふくらはぎの筋肉、太もも前側の筋肉、お尻の筋肉、お腹、背中の筋肉は特に弱りやすい部位だと言われております。その中でも、私どもが大切にしているのは身体の幹=体幹+四肢近位部のトレーニングを重要視しております。
習慣的に続けられる運動を
自主トレーニング効果を出すためには言うまでもなく習慣的に継続して運動を行う必要があります。このハードルが最も高く、最も重要でもあります。
運動指導する中で、提案した運動内容が
①現在習慣的に行なっている運動→②以前習慣的に行なっていた運動→③新しい運動
の順で定着具合は変わってくる傾向があります(感覚的なものですが経験上高い確率でそうです)。
運動提案する際にはまず①について現在行なっている運動をチェックし、より効果が大きく出るようなフォーム修正を行います。そして②については以前習慣的に行なっていたがやめてしまった運動を確認し、現状の体に必要な内容のものがあれば適切な方法でその運動を再開していただきます
そして最も定着しにくいのが③新しい運動です。新しい運動は本当に定着しにくいです。運動を提案する側としてもこれは最終手段です。
運動の種類を多く知っていても運動の効果は出ません。実際に続けることが重要です。そしてどうせ続けるなら効果的な運動を続けることが大切です。
クリオが個別相談にこだわる理由はそこにあります。
出来るだけその方の身体状況に合った運動を提案すること
そしてそれが継続的に続けられるものであること、続けたいと思えるものであること
1日でも長く住み慣れた地域での生活を快適に送っていただくためにも
私たちにだからこそできる予防とは何かを考え形にして参ります
クリオは今年度も地域の方々に必要とされる予防支援事業を地域のみなさまに届けたいと思います。