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近視、遠視、乱視があるように幻視もある
土曜日は垂水厚生年金会館にて株式会社シルバーウッド様にお越しいただきVR認知症体験会を開催いたしました。
おかげさまで会場は午前の部、午後の部ともに満員で。医療介護従事者、一般の地域の方々に参加頂きました。
VRを利用して認知症の症状である視空間失認や幻覚、見当識障害を体験しました。
体験会に使用されるVR認知症体験の内容は、実際にその症状と日々向き合っている方と共同作成されており、その共同作成した方のコメントが自分の認知症に対する考え方を大きく変えてくれます。(私は2回目の受講でしたが、改めて視点が修正されました)
実際にレビー小体型認知症の女性の方の幻覚に関するコメント
・幻覚は触れるとほとんど消える
・幻覚は部屋を明るくしたり、手を叩いたりすると消える
・幻覚は怖いものばかりではない。すごく美しい鳥を見て感動したこともある。ユーモラスな幻覚もある。
・一緒に幻覚を楽しんでほしい。一緒に感動してほしい。
・近視、遠視、乱視があるように幻視がある。そんな感覚で幻覚を当別に考えないでほしい
また若年性アルツハイマー型認知症の男性で見当識障害をお持ちの方のエピソード
・久しぶりに再開した同窓会の場で、仲間に自分が若年性アルツハイマー型認知症であることを告白し「次会う時にはみんなのことを忘れているかも知れない」と話した際に、仲間が「お前が忘れてしまっても、俺らがお前を覚えてるから大丈夫」と言ってくれた
悪いことばかりではなく時に周囲のつながりの絆をより強いものにすることだってあるんだということを教えていただきました。
ポジティブシンキング、ポジティブアプローチの重要性を改めて確認できました!!!