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新型コロナの影響で腰痛予防の研修会が中止になりました
コロナウイルスの影響により、2月29日(土)に予定されていた本多聞高齢者介護支援センターでの「腰痛にならない介護方法」が中止となりました。
当日は腰痛予防と、介護方法について分けてお話をする予定でしたがまた次の機会に活かしたいと思います!!
地域活動をしていると結構な割合で腰痛の訴えを聞きますが、今日は少し腰痛予防について書いてみたいと思います。
腰痛のほとんどが原因がわからない非特異的腰痛
腰痛は大きく分けて①特異的腰痛と②非特異的腰痛の2つに分類できます。
①特異的腰痛とは、医師の診察および画像検査(X線やMRIなど)で原因が特定できるもの
②非特異的腰痛とは、厳密な原因が特定できないもの
一般的な腰痛のうち、85%が非特異的腰痛であると言われています。
腰は負担がかかりやすい
頭の重さって何キロあるかご存知ですか?
頭の重さは体重の10%程度と言われており、体重50kgの方は頭の重さは5kg程度と言う事になります。スーパーに買い物に行った際に5kgのお米を一度持ってみてください。その重さの頭が背骨の上に乗っかってるわけですから、背骨や背骨を支えている筋肉にはかなりの負担がかかってる事が想像できます。
頭の位置が大切
立位姿勢で頭が背骨より前にあれば後ろ側の筋肉が、背骨より右側にあれば左側の筋肉が働いて重たい頭を支えようとします。つまり、重力に抗する姿勢(座位や立位)において、腰周りの筋肉は頭の位置の影響を受けやすいと言えます。ですので、腰痛になりにくい姿勢や、動作を考える上では頭の位置がどこにあるかがすごくポイントになってきます。
ちなみに立位での腰への負担を100%とした場合
・立って前傾した場合150%
・立って前傾で荷物を持った場合220%
・安静座位の場合140%
・座って前傾した場合185%
・座って前傾で荷物をもった場合275%
と言われています。介護場面での介助者の姿勢の大半が前傾する姿勢や、前傾をした状態で持ち上げなければいけない場面が多く、
①前傾せずに介助できないか
②持ち上げないで介助できないか
③前傾で持ち上げてはいけない
といった意識を持って介助する事がまずポイントになってきます。