クリオでは重症心身障害児・者等が通うデイサービス等にリハビリテーション職を派遣しております！（ご依頼はお問い合わせフォームよりお願いします）

車椅子上で長時間過ごせるようになりたいとのご家族様の希望で関わり始めた男児がいるのですが、実際に車椅子に乗車すると全身の筋緊張が高くなってしまい泣き出してしまいます。抱きかかえるようにして座位をとれば比較的落ち着いて過ごす事が出来るのですが、車椅子が難しく数分車椅子に座っているだけで汗でビッショリになってしまいます。少しでもリラックスして車椅子に座れれば色々な場所にお出かけに行けるようになります。何とかして解決したい。

色々とアセスメントしていく中で、

・左のお尻が座面に接触していると緊張が落ちやすく、接触していないと緊張が上がりやすい
・頸部後面への触刺激や、大きな音をきっかけに全身の筋緊張が上がりやすい
・ビーズクッションを使用して、身体全体を包み込むようなシーティングで比較的緊張が落ちやすい
・普段から車椅子には乗っておらず座る際には家族が抱きかかえて座位を取る

等が分かってきました。

「痛い」「怖い」「辛い」等を言葉で伝える事が難しいぶん、私たちが専門的な視点を持ちながらアセスメントをして、言葉にならないその想いをしっかりと感じ取り、それを男児を取り囲む環境に落とし込んでいく必要があります。

一つずつ出来ないを出来たに変えていきたいと思います！！車椅子に座れるようになったら一緒に散歩に行くぞ！！