BLOGスタッフブログ
刺激の方向の偏りを無くす#神戸市#小児#訪問看護
ベッド上での生活が中心となっている患児について、状況によってはベッドの位置を定期的に変更することがあります。
例えばベッドとテレビの位置関係。音の刺激に対して反応が強い患児にとって、同一方向からの音刺激により姿勢に偏りが生じることを防ぐために音刺激の方向を変更することを目的にベッドの位置またはテレビの位置を変更します。他にも光刺激(窓からさす日差し等)なども同様です。
どのような刺激を好み、どのような刺激を嫌うかについても専門的なアセスメントに加えてご家族からの聞き取りを行いなhがら環境設定に落とし込むことが大切です。
他にも、ベッドサイドに呼吸器等を設置している場合も、呼吸器の位置を定期的に変更することがあります。これについては目的が様々あるのですが、例えば刺激の位置(支援者が関わる際の立ち位置)が、呼吸器の内側に偏る傾向があるからです。
左右偏りのある刺激は、体の捻るような動きを伴います。寝たきりの患児に多い側弯症は一見背骨が側方に傾いているだけのように見えますが、必ず背骨の捻れを伴っています。側弯予防の観点からも左右非対称の姿勢が極端に偏ってしまうことを予防することは重要です。