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クリオが大切にしていること
クリオ訪問看護・リハビリステーション井芹です。朝晩寒くなってきましたねー。
医療依存度に関係なく「いたい場所」に「いたい人」と。
本日は、当ステーションを利用されている利用者様の情報を集計していました。クリオは在宅看取りの数が多いのが特徴です。医療依存度に関係なく居たい場所で居たい人と最期まで過ごせる環境を作ることは訪問看護ステーションの使命の1つであると考えています。クリオは、家に居れない、家に帰れないその理由から「医療依存度」を消し去りたいと考えております。1月あたりの在宅看取り数が多いのは、そのような医療依存度が高い利用者様を受けているからこそでもあり、私たちにとってはすごく意味のある数字でもあります。
ある日の出来事から思うこと
もちろんその数字の中身に現場は強くこだわっております。人には必ず最期の瞬間が訪れます。例えば最期の瞬間に人生のエンドロールが流れたとしたら、私たちはその方の人生の登場人物として存在しているだろうか?そのような関わりができただろうか?こだわり過ぎるくらいにこだわり続ける必要があります。
ある日、スタッフが目を真っ赤にして事務所に帰ってきたことがありました。担当していた利用者様が亡くなり、それまでの関わりを振り返っていると自然と涙がでたようなのです。その姿を見て、クリオはまだまだ進化していける、もっともっといいものを届けていけると確信したのを覚えています。病院での勤務時代、若手看護師が、担当していた患者様が亡くなり涙を流した際に、先輩看護師が「プロとして、そのような場面に個人の感情が入ってはいけない」と指導しているのを見たことがあります。今でもその光景をはっきりと覚えているのですが、本当にそうなのでしょうか?人と人との関わりの中に感情を抜きにすることなんてできるのでしょうか?私たちには到底できません。それが本当にプロフェッショナルなんでしょうか?私たちは心を抜きにして、その人を想う感情を抜きにしてその方の人生に寄り添うことなど絶対にできないと考えています。まさに「看護師である前に、リハビリテーション専門職である前に、人であれ!」です。
らしく生きる
今後ますます高齢者数は増加する中で、死に場所が定まらない「看取り難民」が増加すると言われています。看取り難民ってなんやねん!!!って話です。そんな言葉この地域からこの国から消し去ってやりたいと思っています。本気で強く思っています。誰もが最期の場所が選択できる。その際に医療依存度は考える必要がない。ここには、あの心強い看護師さんたちがいるから安心して家に帰れる。そんな地域にしたいです。そして、その最期の瞬間まで「その人らしく生きる」そのために私たちに何ができるのか、その寄り添い方にこだわり続けたいと思っています。しっかりと心を動かしながら、自分の感情を揺さぶり続けながら、正しいまっすぐな人を想う心を持って、そのような関わりを続けていきたいと思います。今日はそのようなことを考えた、相変わらず良い1日でした。